Influence of arterial hypotension on fractional flow reserve measurements.
EuroIntervention. 2015;11:416-20
FFR(冠血流予備量比)値は血行動態とは独立したものと考えられていたが、実は逆相関の関係にあるらしい。その仮説を検証した試験。血圧がFFR値にどのような影響を及ぼすか、血管収縮薬を用いて血圧を上昇させ、その前後でFFRを測定することにより検証を行っている。
対象は、左室機能正常例。ACSの既往や左室肥大は除外。
アデノシンを投与し最大充血を起こす。meanPa≦80mmHgになったもの(FFR1)に、ペニレフリン(ネオシネジン®)0.5mgを静注し、再度FFRを測定(FFR2)。
連続415症例のうち12症例(14病変)がinclusion criteriaを満たした。結果は以下の通り。
small sample size, 左室圧や静脈圧の影響を検証していないことなどがlimitation。
