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治療抵抗性高血圧にはスピロノラクトンの追加が効果的 PATHWAY−2試験

Spironolactone versus placebo, bisoprolol, and doxazosin to determine the optimal treatment for drug-resistant hypertension (PATHWAY-2): a randomised, double-blind, crossover trial.
Lancet. 2015 Sep 18. [Epub ahead of print]

◯この論文のPICOはなにか
P:治療抵抗性高血圧
I/C:現行の薬物療法に以下の薬剤を追加する。薬剤は12週おきにローテーションし、最初の6週は通常量、それ以降は倍量にする。スピロノラクトン(25−50mg)、ビソプロロール(5-10mg)、ドキサゾシン(4−8mg)、プラセボ。
O:家庭での収縮期血圧の平均値。

inclusion criteria:18−79歳、少なくとも3ヶ月以上ACE阻害薬/ARB(“A”)とCCB(“C”)と利尿薬(“D”)を最大容量で内服しているにもかかわらず、診察室で座位での収縮期血圧が140mmHg以上(糖尿病は135mmHg以上)でかつ、家庭での収縮期血圧が130mmHg以上。
exclusion criteria:アドヒアランス不良例

◯ランダム化されているか
central computer systemでランダム割付されている。

◯症例数は十分か
スピロノラクトン投与で、家庭での収縮期血圧を3mmHg低下すると仮定し、必要症例数は294例と算出され、335例ランダム割付されている。

◯盲検化されているか
患者、治療介入者は盲検化されている。

◯すべての患者の転帰がoutcomeに反映されているか
modified ITT解析。335例のうち21例が追跡不能で、それを除いた314例が解析されている(追跡率:314/335=93%)。

◯結果
result
figureは論文より引用
(どうでもよいが、Spironolactone vs placeboの8.70に”-“がついていないのは脱字だと思う)

adverse eventについては、スピロノラクトンの使用でも高K血症(6.0mmol/L以上)が増えてはいない様(6例、2%)。ただ、そんなに頻度は高くないので、これぐらいのNなら差はつかないのかもしれない。

◯感想/批判的吟味
・治療抵抗性高血圧の4番目の薬剤はスピロノラクトンが効果的。
・Kは高くなる傾向にある。