腎疾患

AKI後のACE阻害薬・ARBの使用は、死亡率低下と関連あり

入院患者に起こるAKIは、退院後の死亡率の増加と関連があり、高血圧や心血管イベントが引き金となっていると考えられます。

AKIを起こした患者で、ACE阻害薬やARBと長期予後の関連を検証した前向き研究はまだありません。

Association of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Angiotensin Receptor Blocker Use With Outcomes After Acute Kidney Injury
JAMA Intern Med. 2018;178(12):1681-1690.

【PECO】
P:入院中にAKIを生じた症例
E:退院後6ヶ月以内にACE阻害薬・ARBを開始
C:ACE阻害薬・ARBの内服なし
O:死亡率
secondary endpoint:腎疾患による入院、ESRD、ESRD+Crの倍化

inclusion criteria:入院の前180日以内にCrが測定されていること、入院中にCrが測定されていること
exclusion criteria:初回の入院中に死亡した症例、初回の入院中にESRD(<15ml/min/1.73m2)に至った症例

【デザイン、セッティング】
・後向きコホート研究
・カナダ
・Alberta Kidney Disease Network population based database
・2008年7月1日〜2013年3月31日
・46253例(ACE阻害薬・ARBあり群22193例、なし群24060例)
・観察期間:最低2年
・交絡因子の調整:COX比例ハザードモデル

【結果】

【まとめと感想】
後向き研究では、AKI後にACE阻害薬やARBの使用は、死亡率の低下と関連がありました。ただ、腎疾患による入院・高K血症の増加とも関連があるようです。現時点で、AKI後にACE阻害薬やARBを使用することは妥当だけど、CrやKなどのモニタリングは必要、ということでしょう。

ACE阻害薬やABRの使用がうっ血性心不全の増加と関連があるようですが、discussionでは特に触れられていませんでした。むしろ、減りそうですが。よくわかりません。