腎疾患

アロプリノールは痛風患者のCKD進行抑制と関連

Association of Chronic Kidney Disease With Allopurinol Use in Gout Treatment
JAMA Intern Med. 2018;178(11):1526-1533.

【PECO】
P:痛風
E:新規のアロプリノール300mg以上の内服開始(アロプリノール群)
C:アロプリノールの内服開始なし(非開始群)
O:CKD G3以上への腎障害の進行

exclusion criteria:CKD G3以上の腎障害、痛風の診断前の尿酸降下薬の使用

【デザイン、セッティング】
・前向きコホート研究
・9520例(アロプリノール群4760例、非開始群4760例)
・観察期間 アロプリノール群4.9年、非開始群4.5年
・プロペンシティスコアマッチ

【結果】
ざっくりとした患者背景。
年齢57歳、男性83%、BMI30、アロプリノールの使用量300mg:95%、CKD G2 70%、HT 47%、DM8%、心不全4%、eGFR77

アロプリノール群 vs 非開始群
▶︎CKD G3以上の腎障害
12.2% vs 13.1% HR:0.87(95%CI:0.77-0.97)

▶︎死亡
5.3% vs 5.0%

【まとめと感想】
アロプリノールが腎臓にいい作用があるかどうかは議論があるところらしい。ただ、少なくとも腎機能を悪化させるというデータはない。

で、痛風患者に限ると、腎機能の悪化が少なかったという話でした。